下谷神社を参拝する時、事前になんの神様がまつられているのか、ご利益はなんなのかが気になる方は多いはずです。
また、パワースポット、観光名所が豊富な上野だからこそ、境内を巡るときは要点を押さえて、効率よく巡りたいところ。
そこで実際に何度も足を運んでいる王子さんぽ目線で、下谷神社のご利益や魅力を余すことなくお伝えします!
上野のパワースポット!都内最古のお稲荷様を祀る下谷神社
下谷神社(したやじんじゃ)は、東京都台東区稲荷町に鎮座する歴史ある神社です。東京都内最古のお稲荷様を祀る神社として知られていて、五穀豊穣や商売繁盛のご利益があるとされるパワースポットです。
多くの観光客で賑わう上野駅にありながら、上野恩賜公園、アメ横からは少し離れた場所にあるため、静かで荘厳な雰囲気を感じられます。
そんな都心のパワースポット、下谷神社のご利益・なんの神様、境内の見どころまで王子さんぽ目線で解説します。
下谷神社のご利益・なんの神様がまつられているのかを解説
下谷神社でまつられている神様は、お稲荷様と呼ばれる大年神(おおとしのかみ)と古来より信仰を集める日本武尊(やまとたけるのみこと)です。
まず、大年神(おおとしのかみ)には、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があると伝えられています。ちなみに大年神は、一般的にお稲荷様としてまつられている宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の兄神に当たります。
また、もうひとりの祭神、日本武尊(やまとたけるのみこと)のご利益は、家内安全から海上安全、縁結びまで多岐にわたります。
由緒正しい祭神をまつる下谷神社は、まさに上野のパワースポットというにふさわしい場所です。
下谷神社のアクセス情報
下谷神社は、JR上野駅中央口から徒歩6分、東京メトロ銀座線稲荷町駅から徒歩2分の好立地にあります。
一般的に多くの方が観光で訪れる上野恩賜公園などのある方向とは逆にあるため、静かなスポットに立ち寄りたい方におすすめです。ちなみに神社の敷地は、程よい広さになっているので所要時間15分前後で参拝できます。
運よく神社で働く方と出会えた方のなかには、後述する見どことの一つ「龍の天井画を見られた」という声もあるので、気になっている方は人気のある時間帯に訪問すると良いでしょう。
また、神社境内には駐車場・駐輪場がないため、自家用車や自転車の方は、周辺の有料駐車場、駐輪場の活用をおすすめします。
下谷神社の基本情報
【住所】東京都 台東区東上野3-29-8
【電話番号】03-3831-1488
【社務所の営業時間】9:00~16:00
【定休日】年中拝観自由
上野のパワースポット!下谷神社のご利益・龍の天井画などを解説
上野駅から徒歩圏内のパワースポット、下谷神社に足を運んだ王子さんぽ目線で、境内の魅力や参拝時に注目したいポイントを解説します。
ご利益にあやかりたい方はもちろん、都会の喧騒から離れてリフレッシュできるひとときを過ごしたい方もぜひ立ち寄ってみましょう。
また、王子さんぽでは「上野のパワースポット」について、詳しく解説しているので、パワースポット巡りを楽しみたい方は、参考にしてみましょう。
境内の見どころを紹介する前に!まずは下谷神社の本殿を参拝
下谷神社は上野駅中央口や入谷口から徒歩6分です。最寄りの稲荷町駅からだと徒歩2分なので、道に迷いそうで心配な方は稲荷町駅から向かいましょう。
ビルがズラッと立ち並ぶ街並みを歩いていると、遠くからでも分かる大きな白い鳥居と、木々に囲まれた下谷神社がみえてきます。
夏場に参拝すると境内にはドライミストが設置されていて、季節を問わず快適な状態で参拝できるのも嬉しいポイントです。
奈良時代に創建された下谷神社は、日本最古のお稲荷様といわれています。大年神と日本武尊の二神をまつっていて、それぞれのご利益にあやかれます。商売繁盛や疫病退散、縁結びなど、さまざまな祈願で訪れるのが良いでしょう。
ちなみに下谷神社が現在の名称になったのは、明治6年のこと。関東大震災や戦火など、幾重にも焼失や倒壊の危機に見舞われましたが、現在にも改修工事を経て、その姿を残しています。
境内にある社務所では、きつねや猫などかわいい動物モチーフのお守りを購入できます。
良縁や厄除けのご利益も期待できる「白狐鈴守」をはじめ、ストラップのようにして持ち歩けるタイプのお守りも人気です。
また、王子さんぽ的なパワースポットの楽しみ方がおみくじです。運試しをするつもりで引いてみるのが良いでしょう!
【下谷神社・見どころ】四季折々の花が美しい「花手水」
下谷神社の境内には、本殿参拝以外にもさまざまな見どころ、パワースポットがあります。その一つが、四季折々の花を浮かべた「花手水」です。
毎月1日に入れ替えられる花は、見ているだけで心安らぐ美しさです。手を清める参拝客に向けた心遣いも下谷神社ならではの魅力といえます。
基本的に花は月末まで浮かべられていますが、状態によっては早めに撤去されるケースがあるため、花手水を見たい方は月初から中旬頃に参拝するのが良いでしょう。
【下谷神社・見どころ】本殿裏手の穴場スポット「隆栄稲荷神社」
本殿裏手にある細い道の先には、下谷神社の祭神と別の神様がまつられた摂社「隆栄稲荷神社」があります。一般的なお稲荷様として知られる宇迦之御魂神をまつる神社では、五穀豊穣や商売繁盛のご利益にあやかれるそうです。
まっすぐんに伸びる道からは、パワースポットらしい神聖さも感じられます。
隆栄稲荷神社の目印は、朱色の印象的な鳥居です。鳥居の中をくぐる体験は、基本的に神社でしかできないため、参拝時はスッと背筋が伸びました。
【下谷神社・見どころ】豆知識や歴史好きなら「寄せ発祥の地・子規の句碑」
下谷神社の境内には、パワースポット以外にも見どころが満載です。豆知識好きな方に知ってほしいのが、下谷神社が寄席発祥の地ということ。ちなみに寄席とは、落語や講談の講演会を指します。
1798年に初代山生亭花楽が下谷神社にて、5日間にわたり行った興行は、江戸における最初の寄席興行といわれています。
当時は一対一で行われていた寄席が、大衆に向けての演芸となった記念の地だと思うと、感慨深くなりますね。
下谷神社には、寄席発祥の地にちなんだ正岡子規の句碑が残されています。近代日本を代表する文学者の足跡を感じられる下谷神社は、文学好きな方や歴史好きな方にも、訪れてみてほしい場所です。
【下谷神社・見どころ】迫力満点で絵馬にもなっている「横山大観の天井絵」
下谷神社の拝殿を新築する際に、後世に残る立派な絵を飾りたいという氏子の念願から、近代日本画家のなかでも巨匠に数えられる横山大観に天井絵の作成が依頼されました。
お酒好きな横山大観が、立派な社殿を作るのにかかった費用を気遣い、お金ではなくお酒を報酬に絵を描いたという逸話は今でも語り継がれています。
普段は公開されていない拝殿内ですが、社務所や神主さんに訪ねれば、天井絵を鑑賞できることもあるそうです。
豪快に描かれた龍の天井絵は、見るものを圧倒する迫力があります。
下谷神社から徒歩圏内!上野エリアで穴場パワースポットを紹介
下谷神社の鎮座する上野エリアには、さまざまな神社・お寺があります。そのなかでも下谷神社のように、じっくり参拝を楽しめる場所を探している方に向けたパワースポットをいくつか紹介。
病気平穏のご利益がある神社やインパクト抜群な大仏様まで、王子さんぽイチオシのスポットをみていきましょう。
医薬祖神と学問の神様をまつるパワースポット「五條天神社」
下谷神社から徒歩15分ほどでたどり着ける五條天神社。上野恩賜公園内にあり、観光と途中に立ち寄りやすい立地です。
そんな五條天神社では、医薬を日本に授けた大巳貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)がまつられています。
また、学問の神様でおなじみの菅原道真もまつられているため、病気平穏と学業成就、2つのご利益にあやかれるのが特徴です。
五條天神社の詳細情報
【住所】東京都台東区上野公園4-17
【電話番号】03-3821-4306
【拝観時間】9:00~17:00(グーグル情報、6:00~との情報もあり、要確認)
【定休日】年中無休
【ご利益】健康祈願・病気平癒・学業成就
落ちないご利益にあやかれる穴場なら「上野大仏」
上野公園内にある穴場のパワースポットが上野大仏です。初めて訪れる方には、合格祈願と書かれた大きな看板が目印になります。
上野大仏にてまつられている大仏様は、度重なる災害や戦禍によって、現在は顔のみ。しかし、顔のみになってこれ以上落ちること(崩れ落ちる)がないことから、受験生が多く訪れています。
参拝にかかる所要時間は10分前後なので、下谷神社と合わせて立ち寄るのもおすすめです!
上野大仏の詳細情報
【住所】東京都台東区上野公園4-8
【電話番号】03-3821-4749
【定休日】不定休
【開門時間】10:00~15:00(夏季は16:00)
上野駅から徒歩圏内!気軽に立ち寄れるパワースポットの下谷神社
上野駅から徒歩圏内にある下谷神社は、観光客で賑わうエリアと反対方面にあるパワースポットです。穴場感がありながら、境内には寄席発祥の地としての歴史や、横山大観の迫力満点の天井絵など見どころが豊富にあります。
上野駅周辺で、静かに参拝できるパワースポットを探している方は、ぜひ足を運んでみましょう。
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