神楽坂は日本のプチフランスと評されることもあるおしゃれな街並みが人気のエリアです。そんな神楽坂には「かくれんぼ横丁」や「兵庫横丁」といった石畳が敷き詰められた横丁があります。
しかし、初めて神楽坂を訪れた方は、「日本らしい石畳の横丁がどこにあるのか分からない」という方も多いはずです。
そこで、神楽坂に何度も通っている王子さんぽ目線で神楽坂の石畳がどこにあるのかをご紹介。合わせて神楽坂の横丁や見逃しがちな路地裏グルメもみていきましょう。
神楽坂にはなぜ石畳がある?歴史を解説
神楽坂の石畳がどこにあるのかを説明する前に、なぜ神楽坂には風情ある石畳の道ができたのかをお伝えします。
その昔、神楽坂は花街として知られ、舞妓さんや芸子さんが多く住んでいる街でした。当時は現在とは異なり道が土だったため、お店に通うお客さんの中には土で着物を汚してしまう人がいたそうです。
そこで、お客さんの着物が汚れぬようにと道が舗装されて石畳の道ができました。戦後になり表通りはアスファルトの道となりましたが、現在も路地裏の私道に石畳の風情ある街並みが残っています。
神楽坂の石畳はどこ?アクセス・行き方を解説
神楽坂の石畳の道は、「兵庫横丁」「かくれんぼ横丁」、路地裏にのびる2つの横丁にあります。
まず、「兵庫横丁」があるのは、神楽坂の中腹あたり、路地裏グルメが並ぶエリアです。
大通りから外れた場所にあるので、初めて行く方は神楽坂のランドマーク「毘沙門天 善國寺」を目印にしましょう。善國寺ほぼ正面にある脇道をまっすぐ進んでいくことで「兵庫横丁」のある路地までたどり着けます。
次に「かくれんぼ横丁」がどこにあるのかを解説します。かくれんぼ横丁があるのは東京メトロ・JR飯田橋駅から徒歩5分の場所です。
神楽坂のメインストリートから入れる脇道の「神楽坂仲通り」「本田通り」に隣接しているので、どこにあるのか迷ったときは、上記の通りを目印にしましょう。
神楽坂の石畳の道を散歩!意外な楽しみ方も解説
神楽坂らしい景色を楽しむなら一度は散歩を楽しみたい石畳。どこにあるのかはもちろん、どんな楽しみ方ができるのかも気になるところです。
そこで神楽坂の路地裏や横丁を何時間もかけて歩き尽くした王子さんぽが、「兵庫横丁」・「かくれんぼ横丁」、それぞれの楽しみ方や魅力を解説します。
路地裏グルメが気になる「兵庫横丁」
「兵庫横丁」は、新宿区まちなみ景観賞を受賞している小京都にような景色が魅力的なスポットです。石畳の道の脇には、歴史情緒を感じさせる旅館や老舗の飲食店があり、訪れた人を出迎えてくれます。
私が足を運んだのは昼時でしたが、石畳の道が影に包まれ、ほのかに店頭の明かりが灯る光景は、思わず写真に収めたくなるものでした。
神楽坂の路地裏グルメの一つとしておすすめなのが「神楽坂 美味しんぼ本店」です。石畳の路地裏「兵庫横丁」にひっそりと佇む老舗では、京都直送の湯葉料理や、海鮮をふんだんに使用した和食を堪能できます。
一軒家のような空間で都会の喧騒を忘れて食事ができる「神楽坂 美味しんぼ本店」。リーズナブルに食事を楽しみたいならランチタイムに足を運ぶと良いでしょう。
「旅館 和可菜」は現在閉業しているものの、かつては映画界の巨匠と呼ばれる山田洋次氏も宿泊していたといわれる神楽坂を代表する老舗旅館です。
「男はつらいよ」「ミッドナイトイーグル」「武士の一分」など、数々の映画賞を受賞してきた映画の舞台になっていることでも有名です。
石畳の街並みを歩いているとあっという間に「兵庫横丁」から他のとおりにたどり着いてしまいます。
所要時間5~10分ほどで回れる小さな路地裏スポットですが、その情緒は東京随一といっても過言ではありません。神楽坂を訪れた際は、ぜひ散歩ついでに立ち寄ってみましょう。
ハートのタイルを探せ!「かくれんぼ横丁」
神楽坂で石畳の道を歩くなら「かくれんぼ横丁」も欠かせないスポットです。江戸時代や花街の名残を感じられる石畳の道をじっくりと鑑賞しながら散策を楽しめます。
路地裏グルメとして一度は食べたいのが、神楽坂で昭和52年に創業した「天孝」です。初代、2代目と引き継がれ、現在では海外のイベントにも出店するほどの人気を誇る名店は、多くの食通の舌を唸らせ続けています。
歩いた体感だと「兵庫横丁」よりも若干「かくれんぼ横丁」のほうが、石畳エリアが長く続いているように感じられました。
路地裏グルメを探すのも良いのですが、「かくれんぼ横丁」には石畳を利用した“ある楽しみ方”があるのです!
「かくれんぼ横丁」を訪れた方にぜひチャレンジしてほしいのが、石畳に隠されたハート・ひし形・星型、3つの特別なタイル探しです。
それぞれ見つけることで運気上昇が見込めるという特別なタイル。ちなみに私は神楽坂に行くたびに目をかっぴらきながら探していますが、ハートのタイルを見つけるので精一杯でした…!
一人で探しても十分に楽しいのですが、友人や恋人同士で競争をしながら探してみるのが王子さんぽ的におすすめの楽しみ方です。
「Cookie & Chocolat ハートの小径」は、「神楽坂カヌレ」やチョコスイーツが人気の洋菓子店です。小さなお店ですがさまざまなスイーツがあるので、何を頼むのか良い意味で悩めます。
ちなみに私が血眼になり、ときに周囲の人から白い目で見られながらも探し出したハートのタイル。神楽坂のどこかのお店すぐそばの石畳にありますよ。
神楽坂の石畳と合わせて立ち寄りたいスポットを紹介!
神楽坂は石畳の街並みの他にも、さまざまな見どころがあるスポットです。2つの横丁から徒歩圏内かつ、観光客から人気のスポット2つを紹介します。
【神楽坂・石畳周辺スポット】近代的な建築の「赤城神社」
石畳のある路地裏から徒歩5分ほどの場所にある「赤城神社」。神楽坂を代表するパワースポットは、国立競技場を建築した隈研吾氏の監修の元、建てられています。
伝統と格式の中に新しさまで感じさせる神社は、グッドデザイン賞を受賞。境内にはカフェもあるので神楽坂観光の休憩スポットにもぴったりです。
【神楽坂・石畳周辺スポット】和を感じるアイテムが並ぶ「AKOMEYA TOKYO in la kagū」
神楽坂の坂上にある「AKOMEYA TOKYO in la kagū」は、買い物やグルメを楽しみ方にぴったりな商業施設です。
館内では生活雑貨や調味料、インテリアや美容品まで多様な商品が販売されています。また、ショッピングエリアに隣接している「アコメヤ食堂」では、各地の名産品を使った絶品和定食を堪能できます。
石畳を散策した後に、神楽坂エリアのお出かけをより楽しみたい方におすすめのスポットです。
【「AKOMEYA TOKYO in la kagū」の詳細はこちらから】
石畳の街並みが広がる神楽坂!歴史を感じる散歩を楽しもう
神楽坂で石畳の街並みを散策するのには、どこに行けばよいのかを解説しました。古くは花街として栄えた神楽坂の石畳の道周辺には、老舗の路地裏グルメのような見どころも満載です。
観光やお出かけの際は、レトロでモダンな歴史を感じられる街並みを余すことなく満喫してみてください。
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