東京都北区王子の名主の滝公園は、風光明媚な渓流や、男滝、女滝といった迫力のある滝を鑑賞できる王子随一のお出かけスポット。
マップを見ながら歩きたいほど、広い名主の滝公園では、春には桜、夏は新緑、秋の紅葉など、四季折々の季節を楽しめるのが魅力です。
そんな名主の滝公園の見どころやアクセス情報、周辺のランチスポットまで、王子在住の著者が徹底解説します。
紅葉まで楽しめる！名主の滝公園ってどんな所？
名主の滝公園は、東京都北区王子岸町一丁目にある公園です。迫力満点の滝と自然に恵まれた、都心とは思えない豊かな景観が広がっています。
そんな名主の滝公園という名前の由来は、江戸時代にまで遡ります。
当時の王子村の名主だった畑野孫八が屋敷内に滝を造り、茶畑とともに避暑のために一般公開したのが名主の滝公園の始まりであり、名主の由来です。
明治中期には貿易商の所有となり、栃木の塩原をイメージして庭石や渓流、ヤマモミジのある庭園へと生まれ変わりました。そして、意外に知られていないのが1938年からは、上野の洋食屋さんでおなじみの精養軒が、名主の滝公園を所有していたこと。
精養軒が名主の滝公園を所有していたときは、プールや食堂まであり、水遊びや自然散策と合わせて、さまざまな楽しみ方ができる公園だったのです。
現在は北区に管理が移管され、無料の区立公園として開放。
男滝、女滝、独鈷の滝（どっこのたき）、湧玉の滝（ゆうぎょくのたき）という4つの滝、紅葉や桜など四季折々の景色を楽しめる公園としても親しまれています。
名主の滝公園までのアクセス
名主の滝公園は、王子駅から徒歩10分のアクセス便利な公園です。木漏れ日が差しこみ、日陰も多い公園は、夏場に子連れでお出かけするのにもピッタリ。
駅から公園まで少し歩くのと、公園内にも足元が不安定な場所があるため、アクセスの際は、歩きやすいスニーカーや運動靴を履いていくのが良いでしょう。
名主の滝公園と書かれた門のそばには、駐輪場もあるため、王子や赤羽エリアに住んでいる方は、自転車で向かうのもおすすめです。
名主の滝公園に向かうときは、王子稲荷神社や森下通り商店街などを目印にすると良いでしょう。公園のそばにはくず餅がおいしい和菓子店もあるので、水遊びや散策を楽しんだ帰りに購入するのもおすすめです。
王子駅から名主の滝公園までのアクセス
・JR王子駅北口から徒歩10分
・東京メトロ南北線 王子駅から徒歩10分
・東京さくらトラム（都電荒川線）王子駅から徒歩12分
水遊びに紅葉まで！名主の滝公園の見どころを紹介
園内マップが入り口にあるほど広い敷地内には、4つの滝や渓流沿いの水遊びスポットをはじめ、さまざまな見どころがあります。春の桜や秋の紅葉など、季節ごとの景色も見どころです。
そんな名主の滝公園の見どころを3歳の頃から通っている、王子在住の著者目線でご紹介。王子エリアの散策やお出かけの参考にしてみてください。
1.流れる飛沫は迫力満点！名主の滝公園の男滝
名主の滝公園一番の見どころといえば、公園内を流れる滝です。池の水をポンプで組み上げる形で流れている滝は、2022年時点で男滝のみ流れています。
水しぶきを上げて流れる迫力満点の滝を見ていると、駅から徒歩10分の場所にいるのを忘れてしまいそうになります。
王子エリアには、かつて王子七滝と呼ばれる7つの滝がありましたが、現存するのは名主の滝のみ。滝から流れ出た水が流れる景観豊かな公園で自然散策を楽しみましょう。
少し離れたところから見ても迫力満点の男滝。現在、水が流れる時間は10:00～16:00となっているため、滝を見たい方は時間を合わせて訪ねましょう。
ちなみに男滝があるのは、名主の滝公園正門入ってすぐの場所です。
2.名主の滝公園を散策！景観豊かな水辺が見どころ
名主の滝公園は、近くにある音無親水公園と異なり、水遊びはできない公園です。しかし、滝からの水が川のように流れる水辺は、都心とは思えない景色を訪れた人に見せてくれます。
写真は、名主の滝公園の中心付近を流れる川のそばから、公園内を撮影したものです。撮影したときは、まだ日差しが強い時期でしたが、木陰も多く、涼やかな温度感でした。
名主の滝公園内を歩いていると、大きなものから小さなものまで、いくつもの橋に出会います。水のせせらぎを聞きながらの公園散策は、非日常すら感じさせる静かな時間です。
小さな子供と一緒に行くと、子供が足を滑らせてしまいそうな箇所も見受けられるため、親の付き添いのもと、滑りにくい靴を履いて散策するとよいでしょう。
王子駅からアクセス便利な土地にあるとは思えない自然が広がる名主の滝公園。仕事途中の休憩や、恋人同士のデートでも行きたくなる癒やしのスポットです。
3.秋には紅葉！名主の滝公園でハイキング
名主の滝公園には、けやき、えのき、しいといったさまざまな木々が植えられています。また、ヤマモミジが100本ほど植えられているため、秋になると紅葉が楽しめるのもおすすめポイントです。
落差8mもの大迫力の滝だけでなく、木々を眺めながらのハイキングを駅からアクセス便利な公園で楽しめますよ。
名主の滝公園は、高低差のある公園です。滝上の方にも遊歩道があるため、園内をぐるっと散策したい方は、高台にも登ってみましょう。
風情を感じさせる足元に敷かれた石畳。開けた場所からは公園内を一望できるところもありますよ。
名主の滝公園散策に疲れたら、園内にあるベンチや休憩所で一休みしましょう。ベンチは至るところにあるため、こまめに休憩できます。
ベンチに座っていると、小鳥の鳴き声や、静かに水が流れる音が聞こえてきて、たいへん心地よかったのを覚えています。
著者が子供の頃は、ヘイケボタルの鑑賞会が開かれていたほど、景観豊かな名主の滝公園。都心とは思えない清流の中で、自然鑑賞を楽しみましょう。
4.散策の後は腹ごしらえ！名主の滝公園周辺のランチを紹介
名主の滝公園で滝を眺めたり、自然散策を楽しんだあとには、お腹が空いてきますよね。そんな方におすすめなランチスポットをいくつか紹介します。
「Osteria Oliva Nera a TOKYO（オステリア オリーヴァ ネーラ トウキョウ）」は、名主の滝から徒歩5分の本格イタリアンです。ベネチアで修行を重ねたシェフが作り上げる本場の味を堪能できます。
カウンター席もあるため、デートで名主の滝を訪れた方や、一人で公園散策を楽しんだあとの利用にもピッタリです。
ランチセットは、1,000円台でドリンクや前菜まで付いていきます。メインのパスタは定期的にメニューが変わるため、行ったときのお楽しみです。
著者が足を運んだときは、トマトソースにバジルが香るショートパスタでした。爽やかなトマトソースがモチモチ食感のショートパスタの香りをさらに引き立てていました。
Osteria Oliva Nera a TOKYOの詳細はこちらから
子供連れの方におすすめなのが、名主の滝公園から徒歩12分ほどの「ピアンタ 王子店」です。店頭の看板にも子供連れ歓迎と書かれていて、連日子連れで食事を楽しんでいる方を多く見かけるお店です。
ピアンタは、都内に数店舗を展開するチェーン店のため、価格もリーズナブル。しかし、価格以上に本格的な料理の数々を味わえますよ。
ランチタイムは、パスタもしくはピザのセットメニュー。著者が頼んだ期間限定のパスタはきのこがたっぷり。トマトの酸味ときのこの香りで食欲をそそられる一皿でした。
ランチタイムは15:00まで（LOは14:30）のため、名主の滝公園散策で、お昼が遅くなっても安心して利用できます。
ピアンタ王子店をもっと詳しく知りたい方はこちら
名主の滝公園からアクセス便利！周辺のお出かけスポットを解説
名主の滝公園周辺には、魅力的なお出かけスポットがたくさんあります。
公園までアクセスする途中で立ち寄れるほど、すごそばにあるので合わせて足を運んでみましょう。
王子エリアのお出かけが更に楽しくなりますよ。
1.「音無親水公園」で水遊び！
「音無親水公園」は、名主の滝公園から徒歩5分の場所にあります。名主の滝公園と同じく、都心とは思えない空間が駅からすぐの場所に広がる王子の穴場スポットです。
夏場には、公園内に子供の膝丈くらいの水辺ができるため、小さな子供が水遊びを楽しめます。
水辺には水車や復元された権現の滝など、江戸時代から市民に親しまれていた名残を感じさせるものも多数あり。春には桜、秋の紅葉と四季折々の景色を楽しめるのも魅力的です。
音無親水公園をもっと詳しくしりたい方はこちら
2.「王子神社」でお参り！
「王子神社」は、名主の滝公園から徒歩7分の場所にあります。広い境内の荘厳な雰囲気の神社には、厄除けや家内安全、運気回生のご利益があるといわれています。七五三参りをする神社でもあるので、子連れで参拝するのにもピッタリです。
本殿の他に境内で注目したいのが、関神社と呼ばれる髪の毛にご利益がある神社です。祭神は、百人一首の歌人としても登場した蝉丸。髪の悩みを抱えていた姉のためにかつらを作った人物として知られています。
駅からも近く参拝しやすい場所にあるので、名主の滝と合わせて、訪ねてみるのもよいでしょう。
王子神社を詳しくしりたい方はこちら
名主の滝公園は、王子駅からのアクセスも便利な場所にある自然豊かな公園です。都心では滅多に見られない滝があり、秋には紅葉まで楽しめるためハイキングや自然散策にもピッタリ。
周辺にはランチ、お出かけスポットもあるため、王子エリアを満喫したい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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