上野東照宮は台東区上野にある徳川家康をまつる神社です。勝利や健康のご利益があるパワースポットには、年間を通して多くの観光客が訪れていています。
国の重要文化財に指定された社殿や、広大な敷地を誇るぼたん苑、五重の塔など見どころ満載。美術館やアメ横、動物園など、周辺の観光スポットと合わせて、上野観光の際はぜひ立ち寄っておきたい場所です。
そんな上野東照宮さんぽの魅力、境内の見どころを解説するので、お出かけの参考にしてみてください。
人気のパワースポット!上野東照宮の由来や歴史
上野東照宮は1627年創建の歴史ある神社です。神社が建てられるきっかけになる出来事が起きたのは1616年のこと。危篤になった徳川家康が、枕元に呼び寄せた天海僧正と藤堂高虎に、魂が休まる場所を作って欲しいと依頼したことにより創建されたそうです。
その後、遺言を受けた二人は東叡山寛永寺を上野公園内に開山。その境内の一部に建てられたのが上野東照宮となります。
現在見られる、金色殿や透塀、唐門は、1651年に三代将軍の徳川家光により、造営替えされたもの。日光東照宮にお参りに行けない江戸の人のために、日光に負けないほどの輝く金色殿になったそうです。
その後、関東大震災、第二次世界大戦など、数々の災害や戦火に見舞われながら、倒壊を免れてきた上野東照宮。現在では、東照大権現と呼ばれる徳川家康をまつる神社として、勝利、健康、出世などのご利益があるパワースポットとしても人気です。
参拝の際は、先人や建物の歴史に思いを馳せながら、散策してみるのがおすすめです。
上野東照宮のアクセス情報
上野東照宮は、さまざまなご利益やぼたん苑、五重の塔といった見どころから、人気のパワースポットです。アクセスの際は、JR、京成線、東京メトロ銀座線の上野駅から徒歩で向かうと良いでしょう。
上野東照宮があるのは、広大な敷地を誇る東京を代表する都市公園の「上野恩賜公園」内です。公園内は広いですが、至るところに案内板や、表示があるので、目印にしましょう。
特に、冬と春のぼたん苑が開いている時期には、さまざまなところに案内板が出ているので、比較的迷わずたどり着けます。
また、境内に駐車場はないため、車の場合は周辺の有料駐車場を使いましょう。
- JR上野駅公園口から徒歩10分
- 京成上野駅から徒歩12分
- 東京メトロ 銀座線・日比谷線 上の駅から徒歩10分
上野東照宮の詳細情報
- 【住所】東京都台東区上野公園 9-88
- 【電話番号】03-3822-3455 (社務所)
- 【拝観時間】冬季(10月~2月) 9:00~16:30、夏季( 3月~9月) 9:00~17:30
- 【利用料】基本無料(社殿は大人500円、ぼたん苑は大人1,000円)
上野東照宮はパワースポット!ご利益から見どころまで紹介
上野東照宮は徳川家康をまつるご利益のある神社です。境内には光り輝く金色殿や、さまざまな形の灯籠、ぼたん苑など、見どころが満載。訪れた季節によっても楽しめる景色が変わるのも魅力です。
そんな上野東照宮の魅力を王子さんぽ視点で徹底解説。見逃しがちなスポットから、楽しみ方の提案まで、上野さんぽの際は、ぜひ参考にしてみてください。
上野東照宮のご利益は?まずは本殿を参拝
上野東照宮参道の入り口にある「大鳥居」は、酒井忠世奉納、国指定の重要文化財です。備前の御影石が使用された鳥居は、関東大震災が起きたとき、傾きもしなかったという逸話があります。
意識せず、通り過ぎてしまいがちなスポットなので、ぜひ記事を読んだ方は参拝前に眺めてみてください。
朱色が目を引く水舎門をくぐった先には、上野東照宮の重要文化財の一つ唐門が見えます。脇にズラッと石灯籠が並ぶ参道を歩いて、唐門、金色殿まで向かいましょう。
重要文化財に指定された「唐門(正式名称は唐破風造り四脚門」は、上野東照宮の見どころの一つです。まばゆいくらいに輝く門は、見ているだけでもパワーがもらえそう。
ちなみに門の前にお賽銭箱が置かれていますが、金色殿と呼ばれる社殿は門のさらに奥にあります。
門の左右に掘られた左甚五郎(ひだりじんごろう)による昇り龍・降・龍の彫刻は、毎晩龍が不忍池の水を飲みに行くという伝説があるほど、いきいきとした姿です。
偉大な人ほど頭を垂れるということから、下を向いている龍の方が昇り龍と名付けられているのが、個人的なおすすめポイント。
上野東照宮の中でも一番のパワースポット、金色殿があるのは有料エリア内です。社殿でもある金色殿をお参りすることで、勝利、健康長寿、出世といったご利益にあやかりましょう。
ちなみに、金色殿内部は基本的に非公開ですが、定期的に一般公開が行われます。内部まで参拝したい方は、特別公開時期に参拝するのがおすすめです。
上野東照宮には、さまざまな種類のご利益あるお守りが揃っています。徳川家康をまつる神社らしい、健康長寿や勝利のご利益があるお守りの他に、かわいいパンダやたぬきのお守りがあるのも特徴です。
自分があやかりたいご利益に合わせて、購入するお守りを選ぶのが良いでしょう。
【上野東照宮・パワースポット】「多様な灯籠」
上野東照宮には、さまざまな種類の灯籠があります。その一つが境内に48基ある「銅灯籠」です。江戸時代に諸大名から奉納された灯籠は、国指定の重要文化財に指定されています。
また、唐門横にある銅の灯籠は、尾張、紀伊、水戸の徳川御三家から奉納されたもののため、徳川家の家紋が記されているのが特徴です。
上野東照宮の境内には、銅灯籠の他に、約200基もの石灯籠があります。夜には、石灯籠が足元からライトアップされた幻想的な姿を楽しめますよ。
上野東照宮の見どころの中でも、見逃しがちなのが「おばけ灯籠」です。正式名称を佐久間灯籠という大きな灯籠があるのは、上野東照宮の大鳥居を左手に進んだ場所。
遠くからでも目立つほど大きな灯籠は、6mを超える高さです。ちなみにこの大きな灯籠は、名古屋の熱田神宮、京都の南禅寺大灯籠と合わせて、日本三大灯籠に数えられています。
上野東照宮参拝の際は、ぜひ忘れずに鑑賞してみてください。
【上野東照宮・パワースポット】「ぼたん苑」
上野東照宮内にあるぼたん苑。1980年4月に日中友好を記念して開苑したぼたん苑には、春は110品種500株、冬は40品種160株ものぼたんが栽培されてます。
富貴の象徴とされ、「富貴花」「百花の王」などと呼ばれるぼたんの花は、ずっと立ち止まってみていたいほどの美しさです。
広大な敷地の回遊式庭園は1月から2月中頃は冬ぼたん、4月~5月中旬は春ぼたん、9月下旬から10月下旬はダリアを鑑賞できます。2022年には、ぼたん苑内の石庭付近が期間限定で夜間公開されたことも。
ご利益あるスポットを参拝するだけでなく、自然鑑賞までできるのが上野東照宮の大きな魅力の一つです。
ぼたん苑の出口付近にある石庭は、季節ごとの美しい季節を訪れた人に見せてくれます。2023年、冬の会期は2月中旬で終了となるため、気になる方はぜひ足を運んでみてください。
【上野東照宮・パワースポット】「五重の塔・神楽殿・狛犬」
上野東照宮から見える五重の塔は、旧寛永寺境内に建てられた壮大な建築です。1639年に一度消失したものを甲良宗広が再建した五重の塔は、国の重要文化財に指定されています。
当初、塔の中に安置されていた阿弥陀如来や、薬師如来などの仏像は、現在、東京国立博物館内で保管されています。
1874年に、深川木場組合によって奉納された「神楽殿」です。神楽や琵琶など、伝統芸能の奉納が行われる「神楽殿」。その屋根の勾配は都内でも随一の美しさといわれているそうです。
上野東照宮の唐門前に建つ「狛犬」。名工として知られる酒井八右衛門によって彫られています。
凛とした立ち姿が目を引く狛犬は、左が阿形、右が吽形をしていて、2体合わせると阿吽の形になります。魔除けの力を持つ狛犬には、一節によると厄除けなどのご利益もあるそうです。
上野東照宮周辺のさまざまなパワースポット
上野東照宮のある「上野恩賜公園」内には、ご利益あるパワースポットが点在しています。そこで、上野の神社やお寺を巡るさんぽにぴったりなスポットを見ていきましょう。
安産や子育てのご利益も!「清水観音堂 月の松」
上野東照宮から徒歩3分、上野公園内の高台にあるのが「清水観音堂」です。境内には子育て観音がまつられているため、子育てや安産のご利益があるといわれています。
観音堂の前に植えられた月の松は、歌川広重の描いた浮世絵にも描かれているそうです。松の間から望める不忍池と上野の街並みは、どこか風情を感じさせます。
合格祈願のパワースポットに!上野大仏(パゴダ)
「上野大仏」は、上野エリアの神社・お寺を巡るご利益さんぽにぴったりなスポットです。1631年に建てられた大仏様の顔をまつっている「上野大仏」。
関東大震災で頭の部分が落ちてしまったため、現在の姿になっています。しかし、現在はこれ以上落ちることがないその姿から、受験に落ちない合格祈願のパワースポットとして人気です。
上野東照宮からも近いため、合わせて立ち寄ってみましょう。
徳川家康をまつる上野東照宮で活力をチャージ
上野東照宮は、天下統一を成し遂げた徳川家康をまつる由緒正しい神社です。勝利や出世、健康長寿など、さまざまなご利益があるといわれるパワースポットで活力をチャージしましょう。
金色に輝く社殿や唐門は見ているだけでも、圧倒される存在感がありますよ!
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