松陰神社は、幕末の教育者であり、思想家の吉田松陰を祀る東京都世田谷区にある神社です。
幕末を駆け抜けるように生きて、多くの方に影響を与えた吉田松陰を祭神とする神社には、夢を叶えたり、理想を叶えたりするためのご利益があるといわれています。
また、山口県出身の吉田松陰を祀る神社がなぜ、世田谷区にあるのかを不思議に思う方もいるはずです。
王子さんぽとともに、パワースポットとして知られる松陰神社のご利益から、歴史や由緒まで詳しくみていきましょう。
松陰神社の歴史や由緒
松陰神社は、安政6年(1859年)の安政の大獄にて刑死した吉田松陰を祀る世田谷のパワースポットです。当時、罪人として江戸伝馬町で処刑された吉田松陰でしたが、高杉晋作、伊藤博文といった弟子たちによって世田谷若林の地に改葬されました。
ちなみに山口県出身の吉田松陰を祀る神社が、なぜ世田谷区にあるのかというと、長州毛利藩藩主毛利大膳大夫の別邸があったからです。
国を憂い、志半ばで亡くなった吉田松陰を祀るために建てられたのが松陰神社です。ちなみに吉田松陰は学問や実学を大切にしていた方なので、松陰神社には志や学問のご利益があるとされています。
松陰神社のアクセス情報
松陰神社は、東急世田谷線、松陰神社前駅から徒歩3分の神社です。駅から神社までは商店街沿いに歩いているとたどり着けるので、比較的迷わずたどり着けるはずです。
ちなみに東急世田谷線は駅同士の間隔が短いため、三軒茶屋駅やお隣の若林駅からも松陰神社まで徒歩で迎えます。
なお、神社には20台ほどまで駐車可能な有料駐車場を完備。最初の20分は無料、以降は20分ごとに220円、120分経過してからは30分ごとに440円の料金がかかります。
じっくり見ると20分以上かかりますが、名所を巡るだけなら無料の20分以内で境内を散策することも十分に可能です。
- 東急世田谷線 松陰神社前駅から徒歩3分
- 東急世田谷線 三軒茶屋駅から徒歩20分
- 東急バス 松陰神社前バス停から徒歩すぐ
松陰神社の基本情報
【住所】東京都世田谷区若林4-35-1
【電話番号】03-3421-4834
【開門時間】7:00~17:00(社務所は9:00~17:00)
【定休日】年中無休
【ご利益】学力向上・合格祈願・勝運・願望成就
ご利益ある世田谷のパワースポット!松陰神社の見どころを解説
地元の方から歴史ファンまで参拝に訪れる東京都世田谷区の松陰神社は、さまざまなご利益が期待できるパワースポットです。
人を育てた育成力、志を持ち、常に現場に足を運び続けた行動力は、現在でも多くの人に影響を与えています。
自然豊かな境内には社殿、松下村塾、吉田松陰像など見どころが満載。実際に足を運んだ王子さんぽ目線で松蔭神社の見どころやお参りの仕方を紹介します。
願いを叶えるご利益あり!松陰神社の本殿を参拝
東急世田谷線の松陰神社前駅から徒歩3分、大きな鳥居が松陰神社の目印です。周囲の景観に馴染む黒鳥居は従来の御影石で建てられた鳥居から2011年頃に建て替えられています。
私が足を運んだときは、ちょうど秋頃だったので、少しづつ色づき始めた境内の木々と神社の荘厳な雰囲気がマッチしていました。
黒鳥居をくぐった先にあるのは、まっすぐ社殿までまっすぐ伸びる参道です。参道の途中には手水舎があるので、社殿を参拝する前に手を清めておくのが良いでしょう。
パワースポットらしい静かで凛とした空気には、思わず背筋がスッと伸びます。
松陰神社の本殿は、創建時に伊藤博文、山縣有朋、井上馨、乃木希典といった歴史上に名を残す偉人たちのよって建てられました。当時の社殿は本殿の内陣に。現在参拝できる社殿は昭和2年から3年にかけて造影されたものです。
幕末を駆け抜けた松陰神社には、学力向上や願望成就といったご利益があるといわれます。世田谷区でも有数のパワースポットなので、お願いごとがあるときに立ち寄って見るのが良いでしょう。
本殿のすぐ隣にあるのは、お守りや絵馬の購入や御朱印を押してもらえる社務所です。
弱い自分の心に負けないようにという思いが込められた「勝絵馬」や志を持って困難に立ち向かえる「志守」など、さまざまなご利益が期待できる授与品が揃っています。
本殿と並ぶ見どころの松下村塾を訪ねる
松陰神社の境内にはご利益にあやかれる本殿以外にもさまざまな見どころがあります。
その中でも一番の見どころといえる「松下村塾」は、山口県萩市にある松下村塾を複製したものです。
吉田松陰が塾生と学びあったのは、わずか2年半ほどの期間でしたが、久坂玄瑞、高杉晋作、山縣有朋、伊藤博文といった歴史に名を残す偉人たちがこの塾から輩出されています。
松下村塾は、はじまりは八畳一間の小さな塾舎でした。その後増築こそありましたが、日本の田舎にある小さな塾から多くの偉人が輩出されたのかと思うと驚きです。
活気ある塾舎で吉田松陰たちが学んでいた姿を想像して、歴史情緒に浸ってみるのも良いでしょう。
塾の目の前には吉田松陰の像もあります。実在の偉人に会いに行くような気分で参拝できるのも松陰神社ならではの魅力です。
墓所や吉田松陰像まで!パワースポットの見どころを紹介
「松陰先生他烈士墓所」は、吉田松陰や墓碑をはじめ、安政の大獄にて刑死した方々の墓碑が並ぶエリアです。
歴史好きな方や吉田松陰が好きな方なら、ご利益ある本殿と並んで参拝しておきたいスポットといえます。本殿すぐそばにある小さな鳥居が墓所入り口です。
吉田松陰の墓は一度、長州征伐の際に幕府によって破壊されていますが、1867年に木戸孝允の手によって修復。1869年には整武隊長官が鳥居から墓前に至る道に石を敷いたことで、現在の状態になっています。
偉人たちの墓所に手を合わせる時間は、自分の志や願いを再確認する時間にもなるはずです。
松陰神社の参道を歩いていると、重厚感を感じさせる石灯籠がズラッと並びます。この石灯籠は、毛利元昭や伊藤博文、山縣有朋といった吉田松陰ゆかりの人によって奉献されたものです。
書家竹山先生の文字が刻まれている32基の灯籠は文化財に指定されています。
王子さんぽ的な境内の見どころとして紹介したいのが、吉田松陰先生像です。1890年大熊氏廣氏によって制作されたブロンズ像から鋳造されています。
正面に立つと、まっすぐこちらを見つめてくるような銅像の眼差しは、背筋をハッと伸ばしたくなるような力があります。
志が揺らいだときや、目標を叶えるために背中を押してほしいとき、本殿と合わせて立ち寄りたいパワースポットの一つです。
松陰神社周辺のスポットを紹介!
松陰神社のある世田谷エリアには、海外の方からも人気のご利益あるパワースポットから、ランチ・ディナーで利用したい人気店まで、一度は立ち寄りたいスポットが満載です。
その中から、王子さんぽが実際に足を運んだイチオシスポットをいくつか紹介します。
海外の方からも人気のパワースポット「豪徳寺」
豪徳寺は、世田谷区豪徳寺二丁目にある曹洞宗の寺院です。松陰神社と並び、世田谷区のパワースポットとして知られています。
世田谷エリアでは周辺では最大規模の国指定史跡であり、恋愛成就や商売繁盛、縁結びなどのご利益が期待できます。境内には四季折々の木々が植えられているため、季節によって移りゆく表情を楽しみながらの境内散策が可能です。
豪徳寺が海外の方からも人気のパワースポットなのは、境内に安置された招き猫が理由です。
豪徳寺を再興した井伊直孝が、お寺の問前にいた猫を引き入れたことで、雷雨を避けたり、和尚と談話を楽しめたりと幸運に恵まれたことが、豪徳寺と猫の縁の始まり。
豪徳寺では福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼びます。特に、招福殿に祀られている猫たちは、家内安全、商売繁盛、開運招福のご利益まである境内随一の見どころです。
松陰神社と合わせて、世田谷区を訪れた際は立ち寄ってみましょう。
リーズナブルに絶品餃子!「東京餃子楼 三軒茶屋本店」
松陰神社から徒歩15分、三軒茶屋駅すぐそばにあるのが「東京餃子楼 三軒茶屋本店」です。店名通りの餃子専門店では、ジューシーで香ばしい絶品餃子をランチ・ディナーともにいただけます。
異国情緒を感じられる本格餃子は、三軒茶屋で大人気。ピークタイムの行列に並んでも食べたい一品です。
「焼餃子(ニラ・ニンニク入り)」は、香ばしい皮の中に、ジューシーなお肉がたっぷり包まれたおすすめメニューの一つです。
お肉のコク、野菜、にんにくの香りがふわっと広がる餃子とご飯は、箸が止まらなくなるほど相性抜群。松陰神社周辺を散策してお腹が空いた時は、ぜひ立ち寄ってみましょう。
世田谷区のパワースポット!松陰神社でご利益さんぽ
歴史上の偉人として、多くの方から尊敬を集めている吉田松陰を祀る松陰神社。参拝することで開運や願望成就、学力向上など、さまざまなご利益にあやかれるのが魅力的です。
世田谷区の街並みにそっと溶け込むような静かな神社には、本殿以外にも墓所や松下村塾など見どころ満載。周辺スポット情報と合わせて、お出かけの際は参考にしてみましょう。
王子さんぽおすすめのパワースポットはこちら
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