王子稲荷神社は、東京都北区王子にある歴史ある神社です。平安時代末期には、関東一帯にある稲荷神社のトップといわれています。
狐を神の使いとしている王子稲荷神社では、大晦日に行われる「狐の行列」と呼ばれるイベントも人気。その他にも「凪市」でもらえる火防凪(ひぶせだこ)から、持ち上げると願いが叶う不思議な願掛け石まで。
パワースポットとして注目を集める王子稲荷神社の見どころ・ご利益を解説します。
願掛け石にご利益あり!王子稲荷神社ってどんなところ?
王子稲荷神社は、創建不明ながら、その伝承から平安時代の末期から存在していたとされる歴史あるパワースポットです。王子駅周辺に住んでいる方が年間を通して参拝に訪れていて、地域から親しまれています。
王子稲荷神社ならではの特徴は大きく分けて2つです。
1つ目の「狐の行列」は、大晦日に行われる一大イベント。狐のお面を被った人たちの行列が、王子稲荷神社を目指して街中を歩く姿は、年末年始の風物詩となっています。
2つ目が王子稲荷神社がパワースポットといわれる所以にもなっている「願掛けの石」です。本殿の裏手にひっそりと置かれている願掛け石は、時折TVで紹介されるほどの注目スポット。
願い事を浮かべながら石を持ち上げると、願い事が成就するときは軽く、叶わないときは重くなるという不思議な石です。
そのほかにも火防凪を購入できる凪市や、ご利益まで解説します。
王子稲荷神社へのアクセス
王子稲荷神社は、JR、東京メトロ、東京さくらトラム(都電荒川線)の王子駅から徒歩圏内ある神社です。
周辺には王子稲荷神社と並ぶパワースポットとして知られる王子神社や、名主の滝公園、音無親水公園といった景観豊かなスポットがあります。
境内に駐車場はないため、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
また、凪市や狐の行列といったイベントの際は、多くの人が参拝に訪れるため時間に余裕を持っておきましょう。
王子稲荷神社の詳細情報
【名称】王子稲荷神社
【住所】114-0021 東京都北区岸町1-12-26
【アクセス】JR、東京メトロ、東京さくらトラム 王子駅から徒歩5分
【参拝時間】24時間参拝可能
狐の行列や不思議な願掛け石も!王子稲荷神社の見どころを解説
平安時代には、関東一帯にある稲荷神社の総本社されていたほど、由緒正しい王子稲荷神社。狐の行列や不思議な願掛け石など、ここでしか楽しめない見どころを満載です。
周辺に住んでいる方が気になる情報はもちろん、初めて参拝する方が楽しめるような見どころを王子在住歴20年を超える著者が紹介します。
1.まずは王子稲荷神社の本殿を参拝!
王子稲荷神社は、JR王子駅裏手の森下通り商店街を進んだ先にあります。近くには豊かな自然が魅力的な名主の滝公園のようなお出かけスポットもあるため、時間がある方は、合わせて足を運んでみてください。
王子稲荷神社の下には幼稚園があります。幼稚園が開園している間は、正面の階段から本殿に向かえません。幼稚園の脇にあるいなり坂より、本殿に向かうようにしましょう。
境内に向かう前や境内の一部のスポットには、階段や坂道を上がっていくため、参拝の際は歩きやすい靴で行くのをおすすめします。
道を登った先には、真っ白な石造りの鳥居が見えてきます。鳥居をくぐった先にあるのは、駅からすぐの場所にあるとは思えない厳かな雰囲気の本殿です。
王子稲荷神社の本殿に祀られているのは、五穀豊穣、商売繁昌など、さまざまなご利益があるとされる宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
そして王子稲荷神社といえば、祭神の使いともいわれる狐です。落語の「王子の狐」の舞台になっていたり、大晦日の「狐の行列」が有名だったりと、狐に縁があるのが特徴的。
ちなみに祭神の宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、別名「お稲荷さん」と呼ばれ、食物神として知られているため、稲荷神社に食べ物のお稲荷さんを備える方がいるそうです。
2.王子稲荷神社の風物詩!大晦日の狐の行列
王子稲荷神社、冬の風物詩が「狐の行列」です。大晦日の夜、狐の面を被った人の行列が、 王子稲荷神社をゴールに街中を歩く姿は幻想的です。狐の行列が歩く街中は、提灯の灯りで照らされていて、普段とは違った雰囲気を楽しめますよ。
多くの人が狐の面を被って、王子稲荷神社に参拝する様子は、江戸時代の著名な画家、歌川広重の浮世絵にも描かれているそうです。
また、狐の行列時には街中に狐グッズ販売所や甘酒を飲める出店なども出るため、行列と共に街を巡りながら、立ち寄ってみましょう。
3.王子稲荷神社の不思議なパワースポット「願掛け石」
王子稲荷神社の本殿の奥にある小さな鳥居をくぐった先に、「願掛け石」はあります。初めて来た方は、見逃しがちなスポットなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
連なる鳥居は、駅から徒歩5分圏内の場所にあるとは思えない荘厳さを感じられます。鳥居を抜けた先の奥にある小さな拝殿の中に置かれているのが「願掛け石」。
願いを思い浮かべながら石を持ち上げたとき、重いと願いは叶わず、軽いと願いが叶うかもしれないという、不思議な石です。
祠の中にある願掛け石は、子供では持つのが難しそうなほどの大きさです。ちなみに著者は石を無事に持ち上げられました。
実際に願いによって「重さは変わるのか?」、「盛り上げられないときはあるのか?」などは、ぜひ実際参拝された際に、願掛け石を持ち上げて試して見てください。
4.火防凧を購入できる凪市
王子稲荷神社で毎年開催されている恒例のイベントが「凪市」です。江戸時代からの風物詩である凪市は、江戸時代に風を切って揚がる凧を火事除けのお守りとして、多くの人が買い求めたことから始まります。
凪市当日は、火防凧を求めて多くの人が訪れます。火防凧は本殿の隣りにある社務所で購入しましょう。著者も毎年、王子稲荷神社で火防凧をお守りとして購入していますよ。
王子稲荷神社周辺の飲食店を紹介!
王子稲荷神社周辺には、ラーメン通も唸るワンタン麺の名店や、子供連れでも入りやすいイタリアンまで、さまざまなお店が揃います。
王子稲荷神社へお出かけの際は、ぜひ王子在住の著者が何度も通うおすすめ店にも足を運んでみてください。
1.Trattoria MINORI(トラットリア ミノリ)
「Trattoria MINORI(トラットリア ミノリ)」は、王子稲荷神社から徒歩8分のイタリアンです。カウンター席、テーブル席を完備した店内は、子供連れの家族からお一人様まで、幅広い世代の方で賑わいます。
ランチセットの「マルゲリータ」は、モチモチの食感と窯焼きならではの香ばしさが魅力的。ピザの他にも米粉を使ったパスタや、日替わりのデザートなど、本格派のイタリアンをリーズナブルな価格で楽しめますよ。
トラットリアミノリの詳細はこちら
2.キング製麺
王子稲荷神社から徒歩5分の「キング製麺」は、ミシェランガイド東京2021のビブグルマンにも選ばれている王子屈指の人気ラーメン店です。
都内野人気店「らぁめん小池」、「中華蕎麦にし乃」の水原裕満さんが生み出した自家製麺と澄んだ白だしスープのワンタン麺を味わえます。
「ワンタン麺(エビ、肉2個づつ)」は、出汁を効かせたスープと自家製麺はベストマッチ。お肉のワンタンは豚肉の旨味をダイレクトに、海老ワンタンは弾けるような食感を楽しめます。
キング製麺の詳細はこちら
3.Osteria Oliva Nera a Tokyo(オステリアオリーヴァネーラアトーキョー)
王子稲荷神社から徒歩4分、坂道の中ほどにあるのが「Osteria Oliva Nera a Tokyo(オステリアオリーヴァネーラアトーキョー)」です。
ベネチアで修行をしたシェフが作る本格派のイタリアンを味わえます。昼には日替わりメニューの「パスタランチ」、夜には名物のイカスミリゾットをはじめとする本場の味をコースで堪能できますよ。
Osteria Oliva Nera a Tokyoの詳細はこちら
狐の行列や凪市などが開催される王子稲荷神社。地元の方はもちろん、イベントの際には区外からの参拝客も多く訪れます。また、不思議な願掛け石を持ち上げれば、自分の願いが叶うかを試すことも!
見どころ満載な王子稲荷神社をぜひ、飲食店や周辺スポットとともに楽しんでみてくださいね。
王子稲荷神社の周辺スポットはこちら
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