旧古河庭園は西ヶ原駅から徒歩すぐの景勝地です。庭園内には、見頃には華やかに咲き誇るバラの花や、歴史のある洋館や隣接したカフェ、日本庭園まで、さまざまな見どころがあります。
そこで、王子在住歴20年、旧古河庭園に何度も足を運んでいる著者目線で見どころを解説。国の名称にも指定されている雄大な旧古河庭園の見どころから、周辺のランチスポットまで、お出かけの際は、ぜひ参考にしてみてください。
見どころ満載!旧古河庭園ってどんな所?
旧古河庭園は、武蔵野台地の斜面と低地を活かし、北の丘には洋館、斜面には西洋庭園、低地には日本庭園を配置しています。王子に長年住んでいる著者も、低地や斜面の多い土地なのを実感していたので、納得の特徴です。
元々は、明治時代に頭の回転の速さから「カミソリ大臣」として恐れられた陸奥宗光の邸宅でしたが、次男が古河家の養子になった際に、古河家の所有となりました。
旧古河庭園が現在の形に整えられたのは、1919年です。ちなみに洋館と洋風庭園の設計をした人物はジョサイア・コンドル博士。鹿鳴館やニコライ堂など、数々の有名建築を設計し、日本建築界の基礎を築いたともいわれる偉人です。
そんな博士が設計したに洋館や洋風庭園、美しい日本庭園、バラまで、旧古河庭園の見どころは満載。現在は国有財産となり、国指定の名勝にもなっています。
東京都が国から無償で借受け、一般公開がされるようになってからは、アクセス便利な立地の庭園は、北区を代表する観光スポットとして親しまれています。
西ヶ原駅から徒歩すぐ!旧古河庭園のアクセス情報
旧古河庭園は、東京メトロ南北線、西ヶ原駅、JR上中里駅から徒歩5分ほどのアクセス便利なスポットです。
また、旧古河庭園には正門、西門、裏門(染井門)の3つの門があります。常に開いているのは正面門のため、アクセスの際は西ヶ原駅から近い正面門を利用しましょう。
周辺には、渋沢栄一縁の地として知られる「飛鳥山公園」や、夏には水遊びも楽しめる「滝野川公園」といったお出かけスポットがあります。
大通り沿いにあるため、初めて訪れる方でもアクセスしやすい旧古河庭園。大きな門をくぐると都心とは思えない景色を楽しめますよ。
旧古河庭園までの電車・バスでのアクセス情報
- 東京メトロ南北線 西ヶ原駅から徒歩5分
- JR上中里駅から徒歩7分
- JR駒込駅から徒歩12分
- 北区コミュニティバス「旧古河庭園」下車すぐ
旧古河庭園に駐車場はある?
旧古河庭園には、駐車場はありません。アクセスの際は公共交通機関を利用するのがおすすめです。どうしても車で来園したい際は、周辺の有料駐車場に停車しましょう。
- リパーク上中里1丁目(8:00~20:00 25分200円)
- エコロパーク ジェノヴィア駒込駅グリーンヴェール(全日 昼 終日 20分 200円)
旧古河庭園の観光情報
- 【住所】114-0024 東京都北区西ヶ原1-27-39
- 【電話番号】03-3910-0394(旧古河庭園サービスセンター)
- 【開園時間】9:00~17:00(入園は16:30まで、イベント開催時は開演時間延長あり)
- 【休園日】年末年始
- 【入園料】一般150円 65歳以上70円 (小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)年間パスポート 一般600円 65歳以上280円
旧古河庭園の詳細情報はこちらから
バラの見頃や洋館まで!旧古河庭園の見どころを解説
旧古河庭園は、春や秋に見頃を迎える「バラフェスティバル」や、洋館など、広い敷地の中に見どころ満載の庭園です。庭園内では、洋館に隣接したカフェや、バラのアイスを販売している売店のような休憩スポットもあります。
そんな旧古河庭園の見どころを、何度も足を運んでいる著者目線で紹介。意外と知られていない穴場から、旧古河庭園を代表するスポットまで、お出かけの参考にしてみてください。
旧古河庭園の見どころ1. 館内見学も楽しめる洋館
旧古河庭園の洋館は、日本建築会の礎を築いたともいわれるイギリス人建築家、ジョサイア・コンドルによる設計です。地上2階、地下1Fの洋館は、大正12年に発生したた関東大震災時に避難者を収容した場所としても知られています。
2022年時点で、洋館の応接室やビリヤード室、書斎などは大谷美術館として一般公開中です。また、洋館内にある喫茶店(カフェ)と茶室では、お茶を飲みながら休憩ができます。
洋館が建っているのは広い庭園内の小高い丘の上です。洋館の真下にある洋風庭園から眺める景色は、歴史の重厚感を感じさせます。
ちなみに、洋館(大谷美術館)の館内は400円で自由見学可能。10:00~16:30まで館内の施設を自由に鑑賞できます。見学ガイドツアーに参加したい方は、事前にフォームから予約をしましょう。
洋館(大谷美術館)の見学ガイドツアーの予約はこちら
旧古河庭園の見どころ2. 景観美を楽しめる西洋庭園
旧古河庭園を訪れた多くの人が立ち寄る、見どころ満載のスポットが西洋庭園です。ジョサイア・コンドル設計の庭園は左右対称の幾何学模様の刈り込みが特徴的。
フランス式整形式庭園と立体的なイタリア露壇式庭園の技法を合わせて作られた庭園は、日本にいるのを忘れてしまいそうになるほどの美しさです。
また、西洋庭園は春、秋になるとバラが見頃を向かえます。その時期に開催される「バラフェスティバル」では、多くの観光客がバラ鑑賞を楽しんでいますよ。
旧古河庭園まですぐにアクセスできる王子在住の著者は、この庭園に何度も足を運んでいます。見どころを熟知している著者目線のおすすめは、花が咲き誇る春の庭園です。
秋の紅葉、夏の新緑など、季節を問わず楽しめる西洋庭園ですが、春になると見た目だけでなく香りまで華やかになります。重厚感のある洋館と華やかな西洋庭園の景色を楽しめるのは、北区でもここだけなのではないでしょうか。
旧古河庭園の見どころ3. 意外に穴場な日本庭園
旧古河庭園の穴場スポットとしておすすめなのが、日本庭園です。雄大な庭園は、平安神宮や円山公園など、数々の庭園を手掛けた近代日本庭園の先駆者、小川治兵衛(おがわ じへえ)によって作庭されています。
心字池を中心に、中島や大滝といった見どころのある日本庭園で、四季折々の景色を楽しみましょう。
また、この場所を穴場と表現したのは、旧古河庭園を訪れる多くの人が、西洋庭園やバラ、洋館のあるエリアを中心に巡るためです。広大な面積を誇る日本庭園は、見逃しがちなスポットでもあるので、お出かけの際はぜひ、足を運んでみてください。
著者が足を運んだ秋には、境内の木々が徐々に色づいていました。秋の紅葉、夏の大滝や新緑など、季節ごとの景色を楽しめる日本庭園。
池に映る景色が美しい心字池、冬のマツの雪吊、日本庭園入り口の深山の境などのスポットで、美しい自然に触れましょう。庭園内には春と秋のみ茶を提供している茶室もあるため、歩き疲れた方は一休みできますよ。
旧古河庭園の見どころ4. 春と夏の「バラフェスティバル」
旧古河庭園、最大の見どころといえるのが春と秋に2回開催される「バラフェスティバル」です。バラの見頃を迎えると、園内の西洋庭園一面に咲き誇るバラを楽しめます。
園内に植えられたバラの総数は、約100種類、200株以上。色とりどりのバラが楽しめるイベント期間中には、多くの人で賑わいをみせます。
ちなみに写真のバラは「クリスチャンディオール」。有名ブランドにちなんでつけられた名前通りの気品あるバラです。
「プリンセス・ミチコ」は、美智子上皇后に捧げられたバラです。鮮やかなオレンジ色の花びらが見る人を引き付けます。
著者が足を運んだ2022年、秋のバラフェスティバル時には、庭園内で音楽鑑賞会が開催。洋館とバラの組み合わせにあった優雅なクラシックを無料で楽しめる贅沢な時間を無料で楽しめました。
バラの季節限定のスイーツを楽しむのも、旧古河庭園の楽しみ方です。著者が購入した「アイスもなか」は香り豊かなバラ味。ほのかな甘さと、芳醇な香りを口いっぱいに楽しめました。
旧古河庭園「秋のバラフェスティバル」の様子はこちらから↓
旧古河庭園の見どころ5. 見逃しがちなスポットを解説
日本庭園エリアにある「黒ボク石積み」は、富士山の溶岩を使用した石積みです。山の雰囲気を出すために石組みに用いられるケースが多いものの、旧古河庭園では石垣状に積み上げられています。
苔むした岩石群からは、旧古河庭園の歴史を感じられますよ。
洋館そばの高台にある見晴らしの良い展望台は、隠れた庭園内の見どころです。休憩のためのベンチとして活用するのはもちろん、西洋庭園と日本庭園を一度に眺められる絶景スポットとしても魅力的。
秋になると真っ赤に色づいた木々を間近で見られる紅葉スポットでもあります。
旧古河庭園のおすすめランチ!ハンバーグに本格イタリアンも
見どころ満載な旧古河庭園を歩いた後は、お腹が空いてきますよね。そこで、地元民の著者が自信を持っておすすめするランチスポットをご紹介!
人気店「榎本ハンバーグ研究所」のオリジナルハンバーグや、ベネチア仕込みの本格イタリアンまで、絶品ランチでお腹を満たしましょう。
「榎本ハンバーグ研究所」で世界の一つだけのハンバーグ!
旧古河庭園から徒歩7分の「榎本ハンバーグ研究所」。数々のメディアから取材されているエリアを代表する人気店です。
その魅力はこだわり抜いたハンバーグ。国産肉100%のハンバーグは、全て注文を受けてから調理を開始。フライパンで、じっくり時間をかけて焼き上げられたハンバーグは、ふわふわの食感です。
そんな人気店の中でも著者イチオシは「オーダーメードハンバーグ」。世界に一つだけのオーダーメードハンバーグをいただけます。
注文した人が自分でつけたネーミングに合わせて盛り付けやトッピングが変化。ちなみに写真のハンバーグは「人生の勝算ハンバーグ」という名前です。
榎本ハンバーグ研究所の詳細はこちらから
「Osteria Oliva Nera a TOKYO」で本格イタリアン
旧古河庭園がある西ヶ原駅の隣、王子駅から徒歩すぐの「Osteria Oliva Nera a TOKYO」。一駅跨またいでも食べたい本格派のイタリアンをランチで堪能できます。
ランチセットは、定期的にメニューが変わる「パスタセット」です、プラスで500円ほど支払えば、肉料理まで付いていきます。
著者が足を運んだときにいただいたのは、フレッシュなトマトソースにバジルを合わせたソースパスタ。モチモチ食感のパスタとソースは相性抜群です。
Osteria Oliva Nera a TOKYOの詳細はこちらから
見どころ豊富な旧古河庭園で歴史と自然を満喫
旧古河庭園は、北区でも屈指の人気を誇るお出かけスポットです。西洋庭園、洋館、日本庭園など見どころ満載の庭園のおすすめポイントを本記事では解説しました。
初めて旧古河庭園に行こうと思っている方や、園内の魅力を余すことなく堪能したい方は、ぜひ記事を参考にして、庭園内を散策してみてください。
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