上野の「清水観音堂」は、桜の名所としても知られる上野公園内にあるお寺です。京都の清水寺に見立てて建てられた高台のお堂からは、不忍池を一望する景色を楽しめます。
本尊の千手観世音菩薩には、厄除けや、病気平癒、夫婦円満のご利益、本尊脇にたたずんでいる子宝観音には、安産祈願のご利益まである上野のパワースポットです。
1631年の創建以来、多くの参拝客が訪れる歴史あるお寺のご利益から見どころまで、王子さんぽ目線で解説します。
「清水観音堂」の歴史や由緒を解説
上野の「清水観音堂」は、1631年に慈眼大師、天海大僧正によって創建されたお寺です。徳川二代将軍の徳川秀忠から、上野の山を寄進された天海は、平安京と比叡山に習い、上野の山に江戸の鬼門を守るための「東叡山寛永寺」を開きます。
「寛永寺」の境内には、京都の有名寺院になぞらえたさまざまな建築が建てられましたが、「清水観音堂」は、京都の清水寺に見立てられたものだそうです。
当初は清水寺と同じ舞台作りで、上野公園の摺鉢山(すりばちやま)に建てられていましたが、1694年から現在の場所に移築されています。
上野に現存する創建年代が明確な建築の中では最古のものといわれる「清水観音堂」。現代もご利益を求めて多くの方が参拝に訪れる建築は、国の重要文化財に指定されています。
清水観音堂までのアクセス情報
上野の「清水観音堂」は、国内外の観光客で賑わう上野公園内にあるパワースポットです。厄除けから安産祈願まで、さまざまなご利益のある絶景のお寺は、観光名所としても人気を博しています。
そんな「清水観音堂」は、JR上野駅公園口から徒歩5分という好立地にあります。上野公園には、園内MAPや案内板が至るところに置かれているので、初めて訪れる方でも、比較的迷わずたどり着けるはずです。
専用の駐車場、駐輪場は完備していないため、車や自転車で訪れた際は、有料駐車場、駐輪場を活用しましょう。
「上野東照宮」、「花園稲荷神社」など、実はさまざまなパワースポットが集まる上野公園内。ご利益ある神社やお寺を観光と合わせて回りたい方は、ぜひ「清水観音堂」に足を運んでみてください。
- JR上野駅公園口から徒歩5分
- 京成線 京成上野駅から徒歩5分
- 東京メトロ日比谷線・銀座線 上野駅から徒歩5分
清水観音堂の詳細情報はこちら
- 【住所】東京都台東区上野公園1-29
- 【電話番号】03-3821-4749
- 【拝観時間】9:00~17:00(ホームページ情報、参拝の際は要確認)
- 【定休日】年中無休
上野「清水観音堂」のご利益は?境内の見どころを解説
上野の「清水観音堂」は、さまざまなご利益がある御本尊へのお参り以外にも、さまざまな見どころ、楽しみ方があるパワースポットです。
まだ、「清水観音堂」を知らなかった方でも、足を運びたくなるような情報を、上野に何十回も訪れている王子さんぽ目線でお伝えします。
夫婦円満や厄除けのご利益あり!まずは本堂を参拝
「清水観音堂」を参拝するときは、上野公園内を不忍池方面に歩いていきましょう。重要文化財にも指定されている朱色のお堂が見えたら「清水観音堂」に到着です。
不忍池方面から「清水観音堂」を目指す場合、段数の多い階段を上がっていくため、歩きやすい靴を履いていくのをおすすめします。参道から本堂までは徒歩すぐ。境内は、観光途中に気軽に立ち寄りやすい広さです。
「清水観音堂」の本堂には、京都の清水寺から移された本尊、千手観世音菩薩が安置されています。千の手と千の目であらゆる世界の生き物を救うといわれる観音様には、災難除け、夫婦円満、病気平癒など、あらゆる現世の出来事にご利益があるそうです。
また、本尊脇に安置されている「子育観音」には、子授け・安産・子育てのご利益があるといわれます。本堂内は撮影禁止になっているため、ぜひ実際に「清水観音堂」を訪れて、2体の観音様を参拝してみてください。
浮世絵にも描かれた絶景!「清水観音堂の月の松」
「清水観音堂」の境内には、歌川広重の浮世絵にも描かれた「月の松」があります。丸く虫眼鏡のような形をした松の木から景色を覗くと、不忍池に浮かぶ「不忍池辯天堂」が松の木の中に収まる仕掛けになっています。
現在、境内にある月の松は、江戸時代の植木職人の技を凝らして植えられた松を再現したもの。浮世絵に描かれた松とは、異なりますが、当時さながらの趣ある景色を楽しめるのが魅力です。
「清水観音堂」の舞台から、月の松を覗くと写真のような景色を楽しめます。上野公園内でも高台にあるため、不忍池一帯を一望できるのが魅力です。
眺めの良い景色を背景に写真撮影ができる「清水観音堂」は、上野公園内で記念撮影スポットに悩む方にもおすすめ!
清水観音堂の見どころを解説!
「清水観音堂」の本堂のそばには、江戸時代に植えられた「秋色桜(しゅうしきざくら)」があります。
名前の由来は、江戸時代に13歳だった和菓子屋の娘が、桜の木に俳句を吊るしたことからはじまります。それを読んだ住職も感嘆した一句を読んだ少女は、後に俳人となり菊后亭秋色と名乗りました。
その少女の名前にちなんで名付けられた「秋色桜」は、現在の木で9代目。今でも春になると美しい花びらで「清水観音堂」を彩ります。
さまざまなご利益のある「清水観音堂」。訪れた人に運試しで挑戦してほしいのが「願玉」です。
その昔、「清水観音堂」の元になっている京都の清水寺では、舞台から飛び降りての願掛けが行われていたそうです。それにちなんで「清水観音堂」では、「願玉」と呼ばれる玉を舞台の上から投げて、舞台下の円に入れられるかで運試しができます。
「願玉」を投げられるチャンスは5回。玉を投げ入れる的になる円は、思った以上に小さいため、しっかり狙って投げましょう。
上野の「清水観音堂」は穴場の絶景&パワースポット
上野公園の高台にある「清水観音堂」は、意外と見逃しがちな穴場スポットです。さまざまなご利益にあやかれるだけでなく、重要文化財の本堂、絶景を望める「月の松」など、見どころが満載です。
上野観光途中でも気軽に立ち寄れるので、ぜひ、記事を読んで気になった方は足を運んでみてください。
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