護国寺は、東京都文京区大塚にある真言宗豊山派の寺院です。境内には一言地蔵や音羽富士など、ご利益あるパワースポットがたくさんあります。
池袋駅から近い好立地にありながら、意外と参拝したことがない方もいる穴場のパワースポット、護国寺。神社やお寺好きな私目線で、歴史や由来、ご利益や境内の見どころを解説します。
護国寺ってどんなところ?歴史や由来を解説
ご利益あるお寺として、参拝客が絶えない護国寺。実際にどのような場所かを知るために歴史や由来を解説します。
護国寺は1681年、江戸幕府の5代将軍徳川綱吉の母、桂昌院の発願によって創建したお寺です。
本尊は、智慧、財福、福徳授与などのご利益がある天然琥珀如意輪観世音菩薩像。境内には創建当時から残るといわれる仁王門をはじめ、薬師堂や多宝塔など、さまざまな建築があります。
都市部にある寺院ながら、広い境内には見どころが多く、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の景色を楽しめるのも魅力的です。
護国寺のアクセス情報
護国寺は、東京メトロ有楽町線の護国寺駅を降りてすぐの場所にあるお寺です。観光スポットとして人気の池袋からも10分以内でたどり着けます。
国の重要文化財に指定されている月光殿をはじめ、境内には江戸時代からの歴史あるお寺だからこその史跡、文化財があるのも特徴です。
池袋観光の前後に、都心とは思えない荘厳な雰囲気のお寺でご利益にあやかりたい方は、ぜひ足を運んでみてください。車や自転車だと有料駐車場の利用が必要なため、アクセスの際は公共交通機関をおすすめします。
- 東京メトロ有楽町線 護国寺駅から徒歩1分
- JR池袋駅から都営バスに乗車、護国寺前駅下車すぐ
護国寺の詳細情報
- 【住所】東京都文京区大塚5-40-1
- 【電話番号】03-3941-0764
- 【拝観時間】9:00~16:00
- 【料金】無料
ご利益あるパワースポット!護国寺の魅力を解説
さまざまなご利益があり、年間を通して多くの参拝客が訪れる護国寺。池袋駅から徒歩すぐという好立地にあるお寺ですが、意外と足を運んだことがない方も多いのではないでしょうか?
そこで、神社、お寺によく足を運ぶ王子さんぽ目線で、護国寺のご利益や見どころを徹底解説。一言地蔵や音羽富士など、注目ポイントが目白押しです。
護国寺の本尊が安置される「観音堂」を参拝!
護国寺を訪れた人を出迎える大きな朱色の門が「仁王門」です。護国寺の玄関口となる重要な表門は、文京区指定有形文化財にも選ばれています。
また、正面には、金剛力士像、背面には二天像という仏法を守る像を配置。歴史を感じさせる門をくぐった先には、都心とは思えない広大な護国寺の境内が広がります。
仁王門と本堂にあたる観音堂の中間地点にあるのが「不楼門」です。1938年、三尾邦三氏の寄進によって創建。門に飾られている不老の二文字は、徳川宗家16代当主の徳川家建公によって書かれたそうです。
「観音堂」の横には、漢字一文字で運勢が表される「漢字蒔絵おみくじ」が置かれています。
おみくじを引いた方に必要な漢字と、メッセージが添えられているユニークなおみくじを本堂参拝と合わせて楽しむのもおすすめです。
護国寺の本堂にあたる「観音堂」は、1697年に完成した歴史ある建築です。元禄時代の建築工芸の粋を集結した、都内最大級の木造建造物といわれています。
触るだけでご利益を得られるという本堂の柱、「開運柱」をはじめ、使用されている木材や香りからも歴史情緒を感じられます。
お堂に安置されている本尊は、右手には意のままに願いを叶える如意宝珠を持ち、左手には仏教の教えが尽きることなく巡ることを示す輪宝を持つ如意輪観世音菩薩です。
ちなみに本尊は、護国寺創建のきっかけになった桂昌院の念持仏。秀でた身分ではなかった桂昌院が、将軍の母にまで出生していることから玉の輿のご利益があるといわれています。
本尊の持つご利益と、桂昌院ゆかりのもの。2つのご利益にあやかれるかもしれないのが、護国寺の魅力です。
富士登山と同じご利益にあやかれる!「音羽富士」
護国寺の仁王門をくぐると、右手に小高い丘と神社の鳥居が見えてきます。頂上に富士浅間神社がある「音羽富士」は、1817年に築かれた富士塚です。高さ6メートル程の大きな富士塚は、登るだけで富士登山と同じご利益があるとされます。
また、現存する都内の富士塚では5番目に古く、江戸八富士にも数えられているパワースポットです。
富士塚の途中には、合目石(ごうめいし)と呼ばれる石碑は30基ほど置かれています。頂上までは坂道が続くため、富士塚を登る際は、歩きやすい靴、服装で行くのがおすすめです。
富士塚の頂上にある「富士浅間神社」。参拝すると夫婦円満や家族円満のご利益があります。また、頂上からは護国寺の境内を一望できるのも魅力です。
護国寺で歴史ある建築を鑑賞「月光殿・多宝塔」
護国寺の境内には、ご利益ある本尊の他にも、さまざまな見どころがあります。その一つが国の重要文化座にも指定されている「月光殿」です。
「月光殿」は、大津市(近江)の三井寺にあり、寺の儀式などに使われていたものを昭和3年、護国寺に移築しています。
重要文化財の「観音堂」よりも建造年は古く、桃山時代の建造された書院様式を伝える貴重な建物です。
護国寺の「多宝塔」は、福徳・厄除・縁結などのご利益がある滋賀県の石山寺の国宝を模した建築です。
本尊には万物の母といわれる大日如来像を安置。高さ5メートルを超える大きな塔は、「観音堂」と並び、境内でも随一の存在感を誇ります。
また、春になると多宝塔の回りに花が咲き誇るため、美しい景色を楽しめるのも見どころです。
願いが叶うお地蔵様「一言地蔵」
護国寺の境内でも、王子さんぽがぜひ参拝してほしいパワースポットが「一言地蔵」です。お堂の中に安置されているお地蔵様には、一言に収まる範囲内の願いを叶えるご利益があるといわれています。
私がお地蔵様の元を訪れたのは、平日の昼間でしたが、参拝のために既に数人並んでいるほどの人気ぶりでした。
ちなみに、護国寺には「一言地蔵」の他にも「身代わり地蔵」や「六地蔵」など、さまざまなお地蔵様がいるので、参拝の際に立ち寄ってみてください。
護国寺境内のさまざまな見どころ
護国寺の「筑波山大仏」は、東京の神社、お寺では珍しい大仏様です。筑波権現の別棟だった護持院が明治維新により、廃寺となった際に筑波山から護国寺に移築されています。
高さ2mをゆうに超える大仏様も、護国寺で忘れずに立ち寄りたい見どころです。
「薬師堂」は、文京区指定有形文化財に選出されています。木割りが細かく、装飾的な造作が特徴の禅宗様式を取り入れた元禄時代の貴重な建築物です。
護国寺の中でも、見逃しがちなスポットのひとつなので、お時間がある方は立ち寄ってみてください。
「太師堂」は、旧薬師堂を大修理して現在の場所に移築した建築です。お堂には弘法大師、興教大師、本覚太師の三尊が安置されています。あえて装飾をすくなく仕上げることで、格式の高さや中世的な伝統を感じさせるのが特徴です。
ご利益満載のパワースポット!護国寺を参拝しよう
護国寺は、都心にあるとは思えない荘厳な雰囲気のパワースポットです。境内には「一言地蔵」、「観音堂」をはじめ、ご利益あるスポット、見どころがたくさんあります。
広い境内には、見逃しがちなスポットも多いので、ぜひ護国寺を参拝する際は、王子さんぽの記事を参考にしてみてください。
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