とげぬき地蔵(高岩寺)は、JR巣鴨駅から徒歩すぐのお寺です。江戸時代から市民に親しまれているパワースポットには、ご本尊の他にも、患部に貼るとご利益があるといわれるお守りや、洗い観音といった見どころがあります。
とげぬき地蔵(高岩寺)のある巣鴨は、王子駅からも電車で約10分。駅からのアクセスも便利なとげぬき地蔵(高岩寺)の見どころやご利益を、巣鴨に何十回も足を運んでいる著者目線でお伝えします。
とげぬき地蔵とは?歴史や由来を解説
とげぬき地蔵は、正式名称を「曹洞宗萬頂山高岩寺」という江戸時代に創建されたお寺です。1596年、江戸湯島に扶岳太助により建てられたのが始まりといわれています。
ちなみに、高岩寺がとげぬき地蔵と呼ばれるようになったのは、江戸時代のある逸話から。その昔、誤って針を飲み込んでしまった女中が、とげぬき地蔵の御影と呼ばれるお地蔵様が書かれたお守りを飲んだところ、針を吐き出せたそうです。
そんな江戸時代の逸話から「とげぬき地蔵」と呼ばれるようになった高岩寺。古くから庶民にご利益あるお寺として親しまれていました。現在は、巣鴨地蔵通り商店街の真ん中というアクセス便利な場所にあり、連日多くの方がご利益を求めて参拝に訪れています。
長寿のご利益も!とげぬき地蔵の利用情報
とげぬき地蔵は、巣鴨の地蔵通り商店街の中ほどにあるお寺です。お年寄りの原宿といわれる巣鴨らしい、長寿や病気平穏のご利益もあるとされています。
拝観料は無料なので、観光の際に気軽に立ち寄れるのが魅力的です。
また、本堂が解放されているのは6~17時(4・14・24日は~20時)です。4のつく日に20時まで本堂が開放されているのは、地蔵通り商店街に露店が並び、賑やかになるためです。
お御影を始めとするお守りの購入以外、洗い観音などの境内の見どころを無料で楽します。巣鴨の有名スポット、とげぬき地蔵(高岩寺)に、ぜひ一度足を運んでみてください。
とげぬき地蔵の詳細はこちら
とげぬき地蔵(高岩寺)のアクセス情報
とげぬき地蔵(高岩寺)は、さまざまなご利益がある巣鴨のお寺です。最寄りのJR巣鴨駅からは徒歩5分、都営三田線や都電荒川線の駅からも徒歩でアクセスできます。
とげぬき地蔵は、「お年寄りの原宿」とも呼ばれる巣鴨の中心エリアにあるため、初めてアクセスする人でも、比較的わかりやすい立地です。各線の駅から巣鴨地蔵通り商店街を目指して歩けば、比較的すぐに見つかりますよ。
周辺に駐車場、駐輪場はないため、アクセスの際は公共交通機関の利用がおすすめです。
電車でのアクセス
- JR巣鴨駅から徒歩5分
- 都営地下鉄三田線 巣鴨駅A3出口から徒歩3分
- 都営地下鉄三田線 巣鴨駅A3出口から徒歩3分
その他に、バスでとげぬき地蔵まで行くときは、都営バスの巣鴨四丁目駅から徒歩3分、とげぬき地蔵前から徒歩1分となっています。
洗い観音にお守りも!とげぬき地蔵(高岩寺)を参拝
とげぬき地蔵は、患部に貼ると病のとげを抜いてくれるご利益があるという御影お守りや、洗い観音といった見どころのあるお寺です。その昔、お守りを飲むと、体の中のとげが抜けたという逸話もよく知られています。
そんなとげぬき地蔵参拝時にチェックしておきたいポイントを、何度も足を運び、ご利益にあやかっている著者目線でご紹介します。
ご利益のある本尊へお参り!境内には出店も
巣鴨地蔵通り商店街を歩いていると、大きな門や提灯が並ぶ、とげぬき地蔵の入り口が目に入ってきます。
門をくぐった先に広がるのは、出店がある下町らしい雰囲気の境内です。境内の大きな鉢に線香をあげたいときは、近くにあるお守り売り場で購入しましょう。
また、著者が足を運んだときは「菊まつり」というお祭りが行われていたので、境内には美しい菊の花が展示されていて華やかでした。
菊まつりの期間には、色とりどりの菊の花がとげぬき地蔵の境内に展示されていました。菊が展示されてい場所のすぐそばにはベンチがあるため、とげぬき地蔵参拝前後に一休みしたい方は、座って休めます。
1957年に建てられた本堂は、国の登録有形文化財に指定されています。
延命地蔵尊としてのご利益があるとげぬき地蔵。その本尊は秘仏のため、参拝時には拝見できませんが、本尊の姿をもとにした御影と呼ばれるお守りを境内で購入できます。
ちなみに、お守りの御影は、病のある部分に貼り付けると良くなるご利益が伝えられています。その他にも本堂を参拝することで、長寿や病気平穏など巣鴨のお寺らしいご利益にあやかれるそうです。
また、とげぬき地蔵の本堂は、通常6:00~17:00の開放ですが、4がつく日だけは20時まで拝観できますよ。
「洗い観音」で体の悪い部分を洗い流す
とげぬき地蔵の境内でも多くの人が参拝する名所が「洗い観音」です。洗い観音は、1657年に起きた「明暦の大火」で、妻をなくした屋根屋喜平次によって寄贈されました。
自分の体の悪い部位と観音様の同じ部位を洗うことで、病気や悪い状態を治してくれるご利益があるとされています。
ちなみに境内にある洗い観音は、平成4年彫刻家の八柳尚樹さん作、仲堀義江さんによって寄贈された二代目。代替わりに伴い、洗い観音をたわしで洗うのは禁止となり、現在はタオルや布で洗うようになっています。
洗い観音は、その御利益から休日になると行列ができるほど人気のため、平日の昼間に参拝すると良いでしょう。
洗い観音の隣には、お地蔵様がいます。とげぬき地蔵と呼ばれる本尊とは別のお地蔵様ですが、このお寺を訪れた際は、忘れずに参拝しましょう。
とげ抜き地蔵周辺のスポットを紹介
とげぬき地蔵を参拝する上で欠かせない2つのスポットを紹介します。とげぬき地蔵を出てすぐに広がる商店街や、見逃しがちなお寺まで魅力的なスポットにも合わせて立ち寄ってみましょう。
とげぬき地蔵の前後に!「地蔵通り商店街」を散策
とげぬき地蔵と並んで、巣鴨を代表するスポットになっているのが「地蔵通り商店街」です。お年寄りの原宿と呼ばれ、テレビのインタビューなどが行われるのは、この商店街です。
赤パンツのお店で知られる「マルジ」、古くからお店を構える和菓子店など、巣鴨らしい風情、個性を感じられるお店が、地蔵通り商店街には並びます。
とげぬき地蔵(高岩寺)から徒歩3分、巣鴨でも人気の定食店が「ときわ食堂」です。新鮮な海鮮を使った揚げ物、煮物などのリーズナブルな定食を堪能できます。
とげぬき地蔵の参拝前後に腹ごしらえをしたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
「江戸六地蔵尊 眞性寺」を参拝
とげぬき地蔵から徒歩5分、地蔵通り商店街の入口付近にあるのが「江戸六地蔵尊 眞性寺」です。お寺が建てられた年代は不明ながら、境内には松尾芭蕉が詠んだという俳句の歌碑があります。
健康や体調不良の改善などのご利益があるお地蔵様をとげぬき地蔵と合わせて参拝して見るのも良いですね。
とげぬき地蔵(高岩寺)は、巣鴨を代表するお出かけスポットです。飲むとご利益があるといわれるお守りや、洗い観音など境内には見どころがたくさんあります。
地蔵通り商店街や周辺の観光スポットと合わせて、参拝を楽しみましょう。
とげぬき地蔵(高岩寺)と合わせて参拝したい神社はこちら
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